【2】 ただいまガラス清掃中 アカウミガメ 2001年3月上旬

金曜日、午後1時すぎ。
来館者が多い土・日の前日で、人影もまばらなこの時、恒例のプール掃除が始まる。
ふつう大水族館では、エサやりや掃除などの水が汚れる作業は、開館中にしないものらしい。
でもここ姫路市立水族館では、経費節減のために?、開館時間中にせざるを得ないとか。
それに、水族館をいろんな角度から知ってもらうには、プール掃除もいいチャンスだから、
おおっぴらに公開しよう、ということらしい。

実際、これが見ていて、なかなかおもしろい!
ガラス越しだと、実感しづらいカメの大きさが、人と並ぶと、はっきり見て取れる。
ヘェ〜〜〜!  
アカウミガメって、これっくらいの大きさなんだ〜。
プールを横から観察するガラス窓に生えたコケ落としと
底面や岩場のすき間にたまった廃物除去のための清掃。
プールの脇から監視しゲージの開閉をする
飼育係が一人。
プール内作業は
潜水の専門業者の二人。
水中作業は必ず2人組のバディーシステムで安全確保。

大きなウミガメが11匹も回遊する居住区に侵入するのだ!
きっと覚悟というものが必要だろう!そうに違いない!
ぜひ心境を伺いたい!はるかプール越しではあるが〜

「恐くないですかぁーーー?」 
「初めはね〜でももう慣れました。」
「ここでのー経験年数はぁーーー?」 
「2年間で〜す。」『5年間で〜す。」
「その装備はー重いですかぁーーー?」 
「タンク入れて10kgほど〜。」

あぁ、しょおもない質問ばっかり。。。。。
芸能突撃レポーターの偉大さを知る。
身支度ととのえた潜水装備ばっちりの二人組、
まずは一人目が足先からお先に〜ドッポ〜ン!

潜水二人組には役割分担がある。
一人は、
コケ落とし専門のコケ人(御家人みた〜い)。
そしてもう一人は、専守防衛の
防人(さきもり)。

ここのカメたちは人がプールサイドに入ってくるだけで
「エサがもらえるぅ〜!」と思って近寄って来る。
特に
白い物には敏感に反応。
好物の
イカとまちがえるらしい。
潜水服は黒ずくめだが、軍手は白い!
この白い軍手の動きが気になるというのだ。
「エサだぁ!」とばかりに無邪気にオッチャンを突っつく。
しかし、これが人にとってはたまらなく痛い!
あのコンドルの十数倍はでっかい
くちばしでやられたら、
分厚い潜水服もゴッソリぱくられてしまうそうな!
しかもドォ〜ンと
130kgの巨体が追突しようもんなら・・・
想像するだに恐ろしい。。。
だから
防人のオッチャンは格闘技の様相なのである。

手前が一心不乱にコケ落とし中のコケ人
右手の透明な
ヘラでもってガラス面をこそげている。
左手の黒くて丸いものはガラス面に吸着させた
吸盤
これで作業中の不安定な体を固定しているようだ。

水中での人の動きは、素人が考えるほどスローではない。
「やっぱカメはのろいです。流れの中での動きしかとれない。
人の方がさっと腕を伸ばしたり体の向きを変えたりできる。」
そぉか〜、カメとのシンクロのデュエットはちょと無理か〜

向こうで小型のカメに足を取られているのが防人
どうやら苦戦しているぅ〜〜?
本日の
こりないカメは、この幼げなセバスチャン
(ゴンゾー姫を♂と勘違いしてた時期、彼氏とにらんだカメで
 
によってわたしが勝手に命名。ひょっとしたら♀かも)

「これこれぇ〜あっちに行きや〜じゃましたらアカンでぇ〜」
アッチャ行けホイ!されるのを、
相手してもらってるものと勘違いしている。
何度も何度も寄ってきては
「オッチャ〜ン、おもろいな〜エサおくれぇ〜♪」
をくり返す。

←画像右上角にアルビノのカメ!
今日のゴンゾー姫はなぜかお邪魔虫にやって来ない。
ガラスの向こうのギャラリーがいつもより多いせいか?
5→ 6→ 8→ 6→ 2→ 1人・・・
最後まで飽きずに見詰めていた1人は・・・・・誰でしょう?

防人はこの時、2匹を相手に奮闘中。
中型の1匹はどうにか右手で押しやれたが、
迫り来る左手(画面では右側)の
大型ガメは〜〜〜

「今度は〜つうかぁ〜また今日も〜ゴルビーかいな〜」
「ムッシッシ〜〜〜、オッチャ〜ン、手伝ったろかぁ〜
 サッサと〜仕事済まして〜のいてもらわんと〜
 オイラが〜ぜんぜん〜目立たへんやろ〜〜〜」

「あか〜ん!アチャ行け、ホイ!」
「そこは〜オイラの〜スタンダード・ポジションやでぇ〜
 ギャラリーが〜お待ちかねや〜〜〜」

「hera〜hera〜hera〜hera〜
 kyu!kyu!kyu!kyu!」
一心不乱に作業するコケ人の背後から・・・・・

「オッチャ〜ン、うまそなイカみたいのがヒロヒロしとるでぇ〜。
 ちょと食べさしておくれぇ〜〜〜」
「あっ、あっ、あっか〜ん!
 こっ、こっ、こっちへおいでーーーー!」

「なっ、なっ、なんでやね〜ん!」
「そっ、そっ、そっちは、じゃまになるぅ〜
 もぉ食事は済ませたやろ〜〜
 ぎょぉさん食べたやろ〜〜」

「ありゃ〜、2時間半も昔のこっちゃ〜
 ちょっ、ちょっ、ちょっとでええからぁ〜〜〜
 欲しい〜〜〜食べたい〜〜〜」

「うんこらしょ〜〜〜!」
「負けへんでぇ!〜〜〜」
↑の勝負は防人の勝ちであった。
でも、これでおさまる
ゴルビーではない。
虎視眈々とようすを伺いつつ、すきあらば〜!と回遊しつつ
「オッチャ〜ン、エサおくれぇ〜!」
が何度もくり返される。

画面奥のプール中程の底面では、
やんちゃガメvs.防人の仕切が再開されている。
さぁ〜、見合って、見合って〜、
はっけよぉ〜い、のこったぁー!

コケ人
はわき目も振らず 
hera〜hera〜hera〜hera〜

この大プールの2面のガラス磨きが済んだら
潜水オッチャン二人組は浮上して
お隣のアオウミガメの小プールへと移って行った。


ここは、屋外プールだから、太陽光線の恩恵で、コケが生えやすい。
日照時間が長くなると、ウミガメの甲羅も、ますますコケだらけ。
放っておくと、ミドリガメになってしまう。
カメの甲羅のお手入れは、不定期に、1匹を2〜3人がかりでコケ落とし。
がんこなコケなので、プールの消毒に使う薬品で、ゴシゴシゴシ〜
目や鼻に入らないように、カバーしながらの作業とか。

いつか、それを、ぜひ見てみたい! ゴシゴシしてみたい!
 

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