【21】 塩気が足りん。。。 アカアオタイマイ

2004年9月30日

 

酷暑だった今年は、台風の当たり年でもある。
9月29日夜に通過した台風21号は、
風はそんなに凄くはなかったけれど、
地面を揺るがす雷が鳴り響き、
バケツをひっくり返したような集中豪雨をもたらした。
姫路地域の降水量は、123mm。

その翌日の閉館まぎわ、
ウミガメたちのプールで、
ゆったりと羽ばたくアオウミガメ♀の甲羅の美しさに
見惚れていたら〜〜〜

あれは、なぁに?!
飼育係さんが、一番大きい円形プールの傍に、
何やら重そうな袋を運んでいる。

次々に積み込まれていく紙袋。
!(◎-◎;)?
近寄って見たらば、袋に赤字で印刷されていた。

原塩 25kg ・・・ 13袋
天日塩(海水) 塩分95%以上

重炭酸ナトリウム 25kg ・・・ 1袋
食品添加物 NaHCO3 99.0%



昨夜の台風豪雨で、屋外の水槽は、どこもオーバーフローした。
ところが、このウミガメの大プールとそれに連なる小プール2槽は、構造上↓のようになっていて、
http://www.city.himeji.hyogo.jp/aqua/naibu/index.html
天から降ってきた雨水だけでなく、
二階の回廊に降った雨水が柵を越えて、滝のように流れ込んだ。
↓     プールが1cm増水すると約10トンの水が増える。


 
 



 

123mmという降水量の何倍もの雨水が流入して、飼育水の海水が薄まった。
姫水では、塩分濃度は、パーセンテージでなく比重で測定していて、
その測定値が、日頃の25という値から一気に16〜7に落ちたそうな。
塩気が足らん。。。
 

それで塩気を補うために、
この大量の塩分投入になった。

Q:総量350kgの塩気を一気に入れて、
 大丈夫ですか?!(何が〜?)

A:これでも足らんくらいです。
 比重値が1上がるかどうかぐらいでしょう。

Q:そんな薄い塩水で、カメは大丈夫ですか?

A:それは大丈夫です。
 

Q:まだ追加して比重値を元に戻すんですか?

A:いえいえ〜、
 館内からの濃い目の飼育水を還流させたり、 
 ボイラーで加温していけば水分が蒸発したり、
 姫路港から取った海水を追加したりするから、
 追い追いに戻ります。

Q:ウクレレが塩を舐めに来てますよぉー!?

A:あぁ、それも大丈夫です。
  珍しいんでしょう。
  あっちの重曹は、ちょっといけませんけど〜。         
  
    そーだろぉ〜そーだろぉ〜、アクが抜けてやわらかくなるよ〜
 ヾ(-д-;)ぉぃぉぃ

Q:こんなにたくさんの塩分を溶かすのに、
  棒でかき混ぜたりしないんですか?
  この大プールに水面下で繋がってる
  あっちのアオウミガメや治療中のアカウミガメの
  小プールにも、均等に混ざりますか?

A:一晩もあれば、均一になりますよ。
  みんなで一晩中、かき混ぜてますから。
  ほら、手足使って、かきかきしてるでしょ。
  いぃ仕事をしてくれます。

ふぅ〜ん、なるほど〜!
上から下まで〜ぐるぐると〜混ぜ混ぜしてるわ。
 

「ウクレレさん、相変わらず浮いてまんなぁ〜。
 お加減、どないでっか?」

「ぼちぼちでんなぁ〜。
 あんさんの首の噛まれ傷は、どないでっか?」

「えらい目ですわ〜。まだこっちで養生します。
 ♪そっちの水は 辛いか〜?」

「♪こっちの水は ・・・辛いぞぉ〜」

 

 

同じ屋外でも、こちらの海水プールは、大丈夫だった。

大プールで、首に傷持つアカウミガメを突っついて
傷口の回復を遅らせる原因になっていたタイマイたちが
こちらに移されている。
鷹のような嘴で突っつかれたら、
ウエットスーツも一溜まりもない。


大プールへのデビューを控えたアカウミガメの子ガメも、この並びに、2〜3才の年齢別に展示されている。

アカエイやドチザメ、コバンザメ、ツバメウオなど
瀬戸内海や日本近海の魚が、バッシャ!バッシャ!
水しぶきを上げて、餌をもらっていた。
魚たちも「待ってましたぁー!」とばかりに
水面上に身を乗り出して、おねだりをする。

閉館前のこの時間帯の餌やりは、見ていて豪快〜!
水中から飛び出した魚の顔が間近に見られるし、
手を鳴らせば〜お池の鯉よろしく寄って来るし、
このスポットは、隠れた穴場だと思われる。
ただし、防水でないカメラは遠くで構えましょう。

 

♪〜Jajajaja,Jajajaja,Jajajaja〜〜

ジョーズのイメージでプールを旋回する鯛

「皆様のご来館をお待ち申し上げておりますタイ〜。」

 

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