(2) 飼育の専門家のアドバイス(日本動物園水族館協会公式HPより)
 

日本動物園水族館協会公式HP の『動物ふしぎ解決板』の中より冬眠Q&Aを↓に拾い出してみました。
越冬法についてのアドバイスがありますが、冬眠を特に奨励するようなアドバイスは見つかりません。
 

 10〜11月頃からカメがエサを食べなくなったのですが。
 カメの冬越しについて教えてください。

 秋になり気温・水温が下がってくるとカメなどの変温動物はエサ食いが悪くなり、活動が鈍くなります。
 自然では、この頃から翌年の春まで水中や土中で冬眠をします。
 飼育下では、この冬眠をするための準備(秋までエサをたくさん食べたか、健康であるか)や
 環境が整わないことが多いのです。
 よって無理に冬眠はさせずに、ヒーターやスポットライトを用いて周囲を好適温度に保ってやると
 元気でエサ食いもよく冬が越せることができます。
         
                                      マリンピア松島水族館 (松川正史)
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 学校の池に入れたカメが秋が深まるといなくなって、春になると再び現れました。
 いない間はどこにいっていたのですか?

 (質問全文) 小学校の近くで昨年の秋、カメ(イシガメ・アカミミガメ)を発見し、
         学校の池(水深30cm)に入れてたが秋が深まりいなくなりました。
         ところが今年の春、再び現れ今も池の中で暮らしています。
         いない間はどこにいっていたのですか?

 (答え) カメは多分、冬を迎え水深30cmの池で越冬したものと思われます。
 そして春を迎え、水温の上昇にともなって冬眠から覚めて水中を泳ぐ姿が目についたものだと思う。
 池の表面に氷が張るような池でもイシガメやアカミミガメは越冬できます。
                                          名古屋港水族館 (内田 至)
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 冬眠をさせたいのですが、どうすればよいのでしょうか?

 クサガメは池や川底の泥のなかで、
 イシガメは川底の枯れ葉の下とか、土手の水に隠れたところにある穴の中などで寒い冬を越します。
 飼育していたカメを冬眠させる時は、
 まず水槽を温度変化の少ない日当たりの悪い北側の軒下など(ただし凍らないところがよい)に移して下さい。
 次に水深を30cm以上にして下さい。
 水槽が浅い時は、大形のポリバケツでもかまいません。
 底に枯れ葉をたっぷり入れ、ふたをして春までそっとしておいてやって下さい。
 夏の間に餌をたくさん食べて体の中に栄養を蓄えたカメは、水底の枯れ葉の下で冬を過ごすことができます。
 暖房のきいた室内で冬眠させてはいけません。
 昼と夜の温度差のある場所で飼うと、暖かい時間に動いた分だけ余計な体力を使い、カメが弱ってしまいます。

 冬に室内でカメを飼育する時は、
 熱帯魚用のヒーターなどを使って、昼も夜も夏と同じ水温になるように水を温めてやらなければなりません。
 なお、1才の子ガメはどこで冬越しをしているのか、まだわかっていません。
 子ガメの場合は冬眠をさせないで冬の間、室内でヒーターを使って飼育した方が安全です。
                                               姫路市立水族館 (湯浅義明)
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 自宅でカメを飼育しています。冬眠させるにはどうすればいいですか?

 夏の間に十分栄養をつけさせておいてください。
 秋からでは遅いです。
 大きめの入れ物に土、落葉などを入れておけば、自分でもぐっていきます。
 置き場所は、静かで薄暗く、凍らない程度(5〜10℃)の寒いところを選びましょう。
 10℃以上になると冬眠しなくなってしまいます。
 
                          富山市ファミリーパーク(石原裕司)
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 クサガメの越冬法について教えて下さい。

 冬眠させて越冬する方法と冬眠させないで越冬する2つの方法がありますが、
 当園では比較的失敗の少ない冬眠させない越冬法を勧めています。
 その方法は、赤外線ランプやヒヨコ電球などで保温し、
 飼育器内の温度を15℃以下に下げないようにしてそれまでと同様に飼育するものです。
 忘れてならないのは、どうしても採食不振と日光浴不足になりがちなため、
 エサにビタミンA、D、カルシウム剤を添加してやることと、
 できるだけ天気のよい日には日光浴(飼育器ごとでよい)させることです。
 イシガメやアカミミガメ(ミドリガメ)も同様にして越冬させます。
 
 
                                    大森山動物園 (千葉克己)
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